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停滞期と腸内環境の意外な関係

以前の記事で、『停滞期の原因を「消化」「吸収」「代謝」「排泄」の順番で解説していきます。という内容を書きました。前回胃酸について記述した「食べても太れない人、食べないのに痩せない人」に続き、今回は腸内環境と脂肪肝について分筆していきます。

「腸内環境が良いと痩せる」聞き慣れた話がありますが、本当の理由は「腸肝軸」という考え方で説明できます。

人体は大雑把にちくわのような形をしています。口から肛門にかけて、一本の空洞が貫通しています。ですから、胃や腸、大腸は体表だと考えても良いです。腸肝軸とは、体内と体外の境目にある、「ものの出入りをコントロールしている機関」だと捉えられるわけです。

腸は必要な養分を選んで吸収します。養分は小腸から門脈を経て、肝臓で代謝できる物質に変換されて初めて全身の細胞に送り込まれます。

ですが、もし腸内環境が悪いとどうなってしまうのでしょう?例えばリーキーガット。腸内環境が悪いと腸粘膜が機能できず、アンモニアのように不要なものや有毒なものが体内に吸収されてしまうことがあります。すると有毒な物質は門脈を経て肝臓へ行き炎症が肝臓で蓄積することに繋がります。

炎症が慢性すると肝機能は低下します。内臓脂肪は本来、肝臓で血液に溶ける物質にアミノ酸で加工(リポタンパク質の合成)された後、全身に送り出されて燃焼されますが、この行程がストップしてしまうことがあります。

例えば健康診断の血液検査で知れるASTとALT。ASTに比べてALTが2以上高値だった場合、脂肪肝の可能性があります。また、それぞれの数値が20を下回っているなら、タンパク質の吸収が上手くできていないかもしれません。タンパク質が吸収できていない場合、リポタンパクの合成が上手くできていないかもしれません。ALT、ASTそれぞれが20を遥かに大きく上回る数値であるなら、炎症が強いか他の臓器も炎症を起こしているかもしれません。

このように肝臓に炎症が蓄積していると、肝臓から脂肪を全身へ送り出せないので、堆積して脂肪肝になってしまうのです。

腸内環境を整えると痩せやすい理由は、排便で体重が減る。という単純な話ではなく、肝機能を正常に保つために炎症物質を取り込まないようにしよう。という意味が含まれているのです。

また、低糖質や低脂質、置き換えダイエットで起こりやすいトラブルは同じ食材を食べ続けてしまう偏食です。同じ物を食べ続けていると、偏った刺激で腸が消耗されるため、腸内環境が荒れること、遅延性のアレルギーなどが起きやすくなってしまいます。

「バランスが良い食事をしましょう」「腸内環境をきれいに保ちましょう」聞き慣れた話ではありますが、その実態はとても奥深い。でも大丈夫です。しっかり分析して原因を突き止めて対策すれば、きっと欲しい結果は得られます。トレーニングを通して、あなたの健康をサポートします。

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