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症例:感染症とダイエットの関係

これまで『停滞期の原因を「消化」「吸収」「代謝」「排泄」の順番で解説して来ました。

停滞期の原因について、具体的な症状別の話に移行しています。今回第22記事目は、前回の「何をやっても痩せない人と脂質異常症との関連」に続き、「症例:何をやっても痩せない人の感染症と停滞期の関係」について解説していきます。

症例Aさん:43歳女性、慢性頭痛。憂うつな気分になることが多い。昔から風邪をひきやすかったこともあり、バックには常に風邪薬や頭痛止めを入れている。時々ストレスで食べ過ぎてしまう状況が蓄積したこともあり、ダイエットを試みることにした。両親の体型は普通で、自分だけが太っているとコンプレクスを感じている。

今回は、このケースを「感染症」から見てみようと思います。

体型などの個人差を決定する要因は様々ですが、大きくは2要因「遺伝」「環境要因」に帰結します。今回のように両親と体型が違う場合、代謝が起こる前の段階(環境や感染症)などに注目すると、太ってしまった原因や解決方法が見えやすいです。

さて、なぜ感染症が体型に現れてくるのでしょう。例えばカンジダ菌は膣だけでなく口腔や腸に感染しているケースがあり、胃酸を薄めたり腸粘膜を弱めてしまうケースがあります。

胃酸が弱ければ、タンパク質の十分な消化ができないため、タンパク質の分子量が大きいまま腸に到達することになり、栄養吸収が難しくなります。また、胃酸が弱い状態では殺菌作用も不十分ですから異物の侵入が腸内環境を悪化させ、ピロリ菌感染をはじめ様々な菌が潜伏してしまうケースがあるのです。

さらに腸内環境が悪化することで、今度は分子量が大きいものや異物をブロックする力が衰えます。異物の侵入が蓄積すると肝機能低下やアレルギー、自律神経系の乱れを誘発してしまいます。

このように、腸内環境が悪いと、代謝のトラブルが山積して栄養プランの振り返りそのものが難しくなってしまいます。腸内環境と感染症は非常に関連性が強いポイントなのです。

また、感染症由来の腸内環境の悪化は代謝トラブルにとどまりません。

腸内環境が悪いと精神のバランスを取る「セロトニン」の合成量が減るため、憂うつな気分が悪化してダイエットが精神的に続きにくくなってしまうのです。さらに怖いのはリーキーブレインという現象です。

炎症生サイトカインが血液にのって血液脳関門を通過し、脳内に蓄積すると特に視床下部で炎症が堆積します。視床下部は副腎を介してストレスホルモンの調整やレプチンのコントロールを行いますが、この機能が崩れてしまうのです。

すると、副腎疲労による血糖コントロール不全や、食欲が止まらなくなる現象が起きてしまいます。炎症生サイトカインは、カンジダ菌やピロリ菌だけでなく歯周病やリーキーガッド、慢性上咽頭炎が原因となる場合もあります。

このように、様々な問題が乱立してしまう腸内環境だからこそ、感染症対策とセットの腸内正常化が肝となります。腸内環境が正常ならば、善玉菌が食物繊維から短鎖脂肪酸を生産してくれます。短鎖脂肪酸はGPR48を活性させ、インスリン感受性や体脂肪燃焼を促進してくれます。

また、善玉菌はビタミンBやセロトニンを生産するので栄養代謝や精神的な安定性が向上します。体型や体重計には現れない、ダイエット以外の改善にも大きく役立つのです。

Aさんは風邪薬を常備していて、過去抗生剤が欲しいと自ら医師にお願いすることも多い方でした。体内の炎症コントロールや腸内細菌のバランスが大きく崩れていたかもしれません。

家族で自分だけ太っていて、慢性頭痛で憂うつな背景は、不運な星に生まれたのではなく、感染症由来の消化・吸収のエラーが代謝や脳内ホルモンの乱れ、肥満につながったかもしれません。

さらに、慢性頭痛は自律神経系の乱れ以外にも鉄不足が関係しているかもしれません。腸内環境が荒れていると、肉などから摂取した鉄を悪玉菌が保有してしまい、腸内で正しく利用されない場合もあるのです。ヘム鉄のサプリメントを摂取しているのに、便がちっとも黒くならない場合は、カンジダ菌に感染している可能性があります。

さて、Aさんのようなケースですべきことは、
❶口腔や腸の感染確認
❷口から肛門までの粘膜全体のクリーニング
❸腸内環境の改善
❹自己免疫力の強化

これら4つを進めることで、きちんとしたダイエットが可能となり、またダイエット中の不調や停滞期を未然に防ぐことが可能となります。

悪玉菌の殺菌と、善玉菌の増殖にはオレガノ、ラクトフェリン(無加工)などがおすすめです。特にラクトフェリンは通常のサプリメントと違い胃酸が出ていない食間に摂取することで、腸に届きやすくなります。鉄と強く結合する作用があるため、悪玉菌が保有する鉄を除去することができます。オレガノやMCTオイルによる口腔のコーティングと組み合わせることで真菌の除去が捗ります。

そうした試みを基礎としながら、食物繊維、グルタミン、亜鉛、ビタミンD、ビタミンA、ビタミンCなどを摂取すると腸内環境は確実に改善し風邪を引きにくいコンディションまで回復します。また、善玉菌が少ないのでビタミンBをサプリメントで補充するのが良いです。

また、腸内環境が悪いとお肉でお腹を下してしまうこともあるかもしれません。その場合はプロテインやEAAなど消化され易いもので栄養補充をされるのも良いかもしれません。

このようにして腸内環境が整い、免疫が向上すると、ホメオスタシスの半分は改善されます。イライラして過食してしまう頻度も落ち着いてくるでしょう。

ここまで回復すると、必要な代謝も、食事コントロールができる精神的な安定性も整うのでダイエットはスムーズに進み易いです。

「ダイエット」という言葉そのものは「食習慣」「生き方」このような意味を持ちます。ダイエットの多くはファッション的な動機で始まるケースが多いですが本当の美しさは健康の中に秘められています。体も心も健康に。健康だからこそできることを広げていきましょう。

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