糖質の種類について
皆様、糖質にもいくつかの種類がある事をご存知でしょうか?
今回はその糖質の種類について、お伝えさせていただきます。
糖質は大きく分けると3つの種類に分ける事が出来ます。
それは、
「単糖類」「二糖類」「多糖類」
の3つです。
まずは、「単糖類」の種類と性質についてお伝え致します。
単糖類は、糖質の中で最も小さいもので、主に4つの種類に分類する事が出来ます。
・ブドウ糖(グルコース)
果物や穀類に多く含まれ、自然界に最も多く存在する単糖類。
脳や赤血球の主要なエネルギー源となり、血液中に約0.1%存在する。
食べ物から摂取された糖質は、消化吸収を通して最終的にはブドウ糖に分解され、エネルギー源として使われる。
分解吸収が早いため、素早くエネルギーを補給し、血糖値を上げるのに適している。
・果糖(フルクトース)
果物やハチミツに多く含まれ、甘みが強いのが特徴。
ショ糖やイヌリンの構成成分ともなる。
血糖値は血中のブドウ糖の濃度のことなので、果糖自体が血糖値を上昇させることはないが、糖新生によってブドウ糖に変換された一部の果糖が血糖値を上昇させる。
過剰摂取になると、中性脂肪や尿酸を増やす作用もある。
・ガラクトース
乳製品に含まれる乳糖を分解すると、ガラクトースとブドウ糖になる。
天然にはガラクトースの形では存在しない。
過剰摂取により、グルコースに上手く変換する事が出来なくなると、ガラクトースは水晶体に溜まり、白内障の原因ともなる。
・マンノース
こんにゃくマンナンなど、食物繊維のマンナンの成分となる。
次に「二糖類」です。
二糖類は、単糖類の分子が2つくっついて、そこから1分子の水が外れたものを指します。
主に3つの種類に分類する事が出来ます。
・ショ糖(スクロース)
砂糖の主成分であり、ブドウ糖1分子と果糖1分子からなる。
天然では、サトウキビやテンサイなどに含まれ、調味料や菓子の原料として広く用いられている。
・乳糖(ラクトース)
ガラクトースとブトウ糖が結合すると乳糖になる。
砂糖に比べ1/5ほどの甘さなので、ほんのりとした甘さがある。
牛乳を飲む事でお腹を下しやすい人は、乳糖を分解する酵素が少ない場合が多く、これを「乳糖不耐性」と呼ぶ。
特にアジア人に多い。
・麦芽糖(マルトース)
グルコースの分子が2つ結合すると、麦芽糖になる。
水飴の成分で、甘味料としても使用される。
腸において発酵しやすいため、便通を促す作用がある。
そして最後にご紹介するのが「多糖類」です。
多糖類は10個以上の単糖が結合されたものを指します。
その代表的なものが「デンプン」で、それを酵素や酸で細かく分解すると「デキストリン」になります。
また、セルロースやイヌリンなどの食物繊維も多糖類の仲間に含まれます。
このように何から糖質を摂取するによって、分解が必要か不必要か、体内での働きなどが少し変わってまいります。
ぜひ、普段摂取している糖質は何が多いのかにも、ご注目してみてくださいませ。