「ストレス」を数値化して管理できる項目「AST」「ALT」「排便頻度」
「ストレスを減らす」この言葉ほど頻繁に聞く一方で、実態が説明されていない言葉はありません。
「我慢しないようにしましょう」「質が良い睡眠をしましょう」「生活リズムを整えましょう」こうした取り組みは、誰にとっても大切な取り組みです。けれど、セットで用いられる「ストレス」に関しては、そのもの自体が説明がされていません。
今回は「ストレス」の実態と、整えるための具体的な基準を今回は説明していきます。
「ストレス」にはと色々な見方と解釈がありますが、主な原因は下記と言われています。
- 物理的・化学的ストレス
(騒音や寒さ、薬、怪我など) - 心理的・社会的ストレス
(人間関係や孤独) - 生理的ストレス
(睡眠不足、空腹、疲労など)
これらのストレスに対する体の反応は複雑ですが、一言で言ってしまうと「避けようとする反応」「闘おうとする反応」この2種類の反応が内々で起こります。この2つの反応に遂行するための具体的な代謝として
- 交感神経の興奮、アドレナリン、ノルアドレナリンの分泌量増加
ストレスを乗り越えようとする働き - コルチゾル、活性酸素、白血球 量の増加
ストレスに耐えようとする働き
主にこの2つの変化が同時の起こります。
なので、ストレスを溜めないようにする。というのはこれらのホルモンや神経の興奮が過剰にならないようにしましょう。ということで、もしストレスを数値化するのでしたらこれらの検査を医療では行うことになります。
さて、人体が長時間ストレスにさらされるとどうなるでしょうか。
代表的な例に「燃え尽き症候群」と言われている現象があります。
ハイになって目標を達成した途端に起こるものとして、「燃え尽き症候群」は説明されますね。
この「ハイになる現象とは」「アドレナリンの過剰」で生じる現象なので、慢性するとホルモンは枯渇してしまいます。燃え尽き症候群というのは、ホルモンが枯渇した時に起こります。
さらに進行していくと、海馬(記憶する細胞)が萎縮してしまい、うつ病のような症状がおきます。
「記憶できない」「闘病中の記憶がない」などの現象が起きる場合もあります。
前置きが長くなりましたが、
「ストレス」を具体的に測る方法が一般家庭でできない以上、私たちは何を基準にストレスケアをすると良いでしょうか。
ポイントとなるのは
健康診断で毎度確認することになる「AST」「ALT」そして「排便の頻度」です。
ストレス下では「交感神経」や「アドレナリンなどのホルモン」が活性化する。というお話をしましたが、
「交感神経」は副交感神経と対で働くので「排便の頻度」で間接的に自律神経のバランスを見ることができます。
また、脂肪肝などの疾患がない人であれば、「AST」と「ALT」の数値が開いている場合、ビタミンBなどの栄養吸収がうまく吸収できていないかもしれません。
腸内環境のコンディションは「AST」と「ALT」の数値差が2以下に収まっているかで予想することができます。
また、腸は体外の物質が体内に入る場所なので、痛覚はありませんが物凄い数の神経が密集していて、「第2の脳」と言われる程の神経密度を持っています。
腸内環境が整っていない状態だと、大量の腸神経が脳に炎症や異物の侵入を知らせる信号を送るので、脳が腸の神経シグナルに引っ張られて自律神経が乱れてしまうことが起きます。
「AST」「ALT」「排便の頻度(1日1回以上が好ましい)」この3点が整うと、自律神経系と神経伝達物質の均衡が保てているかみることができます。「ストレス」という数値化しにくい分野をより具体的にみる指標としてぜひ参考にしてみていただければ幸いです。
パーソナルトレーニングジムAFFEX(アフェックス)重田大吾