アクティブレスト
アクティブレストについて
皆様、「アクティブレスト」という言葉は聞いた事があるでしょうか?
日本語では積極的休養と呼び、疲れた時にあえて体を適度に動かして血流を良くし、疲労回復を早める考え方です。
疲れている時は体を休める事も重要ですが、1日中寝ていたり、長時間の立ち仕事など体を動かさずじっとしている事で、かえって体のだるさや疲労感を感じる事はないでしょうか?
これは、長時間同じ姿勢を続ける事によって血液循環が悪くなり、疲労感や肩こり、腰痛、冷え性など様々な症状を引き起こします。
なので、体に多くの疲労物質が溜まる運動後にそのまま横になっているだけだと、疲労物質を代謝する事が難しくなってしまうのです。
そこでアスリートなど、スポーツの現場ではすでに多くのところでアクティブレストが取り入れられています。
一般的によく知られているのは、運動の後に行う「クールダウン」です。
クールダウンを行う理由としては、
・運動中に発生した疲労物質を素早く分解し、代謝を促すようにするため
・ダメージを受けた筋肉の再生を促すため
・一過性の脳貧血を促すため
といった事が考えられます。
メインの激しい運動の後に、軽いジョギングやウォーキング、ストレッチなどを行って、急に血流が落ちないようにする事で、疲労状態から回復する事を目的としております。
また、アクティブレストは肉体的なアプローチだけでなく、脳や自律神経へのアプローチも行ってくれます。
長時間睡眠を取っても疲れが取れないなどと感じる事はないでしょうか?
これは、脳が興奮状態のまま睡眠に入り睡眠の質が悪くなっている状態に起こりやすい症状です。
旅行の前日でウキウキしている時、逆に大事な会議の前日でストレスのかかる時などに、脳は興奮状態になりやすくなります。
そのような状態の時に、ウォーキングやストレッチをアクティブレストとして取り入れることで、幸せホルモンと呼ばれる「セロトニン」が分泌され、脳をリラックスさせる働きもあるのです。
アクティブレストを取り入れる際には、3つ重要なポイントがあります。
それは、
・きつい運動はしない
・頑張らない
・気持ちいいと感じる強度で行う
の3点です。
あくまで、疲労を回復させるための運動なので頑張って行うのではなく、リラックスして心地良いと感じる運動を心がけていただければと思います。