内臓脂肪と皮下脂肪の違いについて
整ったウエストや、生活習慣病を予防する。どのような目的でも、健康を考える上で「内臓脂肪」の存在を無視することはできません。
しかし、皮下脂肪と内臓脂肪の違いに明確な言及をした情報はなかなかありません。気になるのは、なぜ同じ脂肪なのに付く場所が違うのか?そして内臓脂肪を減らすにはどのような取り組みが必要なのか?この2つではないでしょうか。本日はこの2つについて記載して参ります。
【脂肪が付く原因】
私たちが中性脂肪と呼んでいる成分は「グリセロール(ブドウ糖が集まったもの)」と「脂肪酸」が結合した構造になっています。この2つの成分が結合する前に、素早く細胞に取り込まれると燃焼されますが、吸収されない場合、細胞の近くで渋滞することがあります。
グリセロールや脂肪酸が血管内で渋滞してしまうと、体にとっては高血圧や高脂血症の原因になるため注意が必要です。なので、渋滞した場所では、隣接している脂肪細胞に取り込ませることで「体脂肪」を合成します。
そのため、体脂肪には皮下脂肪や内臓脂肪がありますが、脂肪がつく場所の違いな栄養が渋滞していたかどうかで決定されます。
【内臓脂肪が付く理由】
さて、内臓脂肪について考えます。栄養が消化器から体内に吸収されると、最初に送り届けられるのは肝臓です。肝臓は、吸収された栄養を脳や筋肉細胞が利用できる形態に加工する働きがあります。しかし、一回の食事量が偏って多い場合には、肝臓が処理できる速度を超えた栄養量が押し寄せてしまいます。
まるで、レジ打ちの職員が捌ける人数を超えてお客さんが来店された時のように、肝臓付近で大量の栄養が渋滞する現象が起こります。すると渋滞した場所に隣接した脂肪細胞によって内臓脂肪が形成されてしまうのです。
減量中は、1日の合計食事量の調整だけでなく、一食の量を気にする必要があるのは、内臓脂肪を増やさないためです。
重要な点は、栄養を渋滞させないことです。
一食の食事が多ければ内臓脂肪に。運動不足なら皮下脂肪に。このような違いがあると思っていただくと、ご自身の脂肪のつき方から食事の傾向を振り返るきっかけにもなるのではないでしょうか?
ここで、変わったお話をいたします。
栄養が渋滞すると脂肪が増える。というお話をいたしました。実は、急激なダイエットでも内臓脂肪がかえって増えてしまうことがあります。
肝臓は、吸収した栄養を受け止める他にもいろいろな働きがあります。急激なダイエットをすると、体脂肪が短時間に大量に分解されて、グリセロールと脂肪酸が血中に流れ始めます。この減量速度が早すぎたり運動をしない減量をすると、血中にあふれた脂肪酸が大量に肝臓へ押し寄せる現象が起こります。
栄養が渋滞を起こすと、たとえダイエット中であっても脂肪合成が肝臓付近では進んでしまうことがあるのです。
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パーソナルトレーニングジム AFFEX(アフェックス)
重田大吾