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心の乱れは血糖値の乱れ。停滞期に必要な血糖コントロール術

これまで『停滞期の原因を「消化」「吸収」「代謝」「排泄」の順番で解説して来ました。第6記事目の今回も「代謝」についてです。前回の「赤血球の形から見える停滞打破の糸口」に続き、「血糖値と心の関係」について解説していきます。

今までの記事は、腸内環境や脂肪肝、副腎疲労など、比較的「いかにも代謝っぽい話」を取り上げてきました。しかし、「あー良い話を聞いたな。」と終わってしまうことはありませんか?どんなに有益な情報を入手しても「心が思うように動いてくれない」こんな悩みを抱えている人もいるかもしれません。

やる気があったはずなのに、突然ひどいマイナス思考に襲われたり、逆に脅迫的に頑張り過ぎてしまう事があるかもしれません。平常心を保って、予定通りにコツコツ毎日を生きれたらどんなに良いだろう・・・。そんなふうに思うことも時々あるかもしれません。

この心の話し。実はこれまで取り扱ってきた「停滞期」と大きく関連する場合があるのです。今回はこのテーマについて扱ってみましょう。

血糖値のコントロールが正常にできているかを試験する方法に「糖負荷試験」というものがあります。ブドウ糖75gを摂取した被験者の血糖値変化をグラフ化するもので、2時間に渡って確認することが多いです。

糖尿病が疑われる人にはよく用いられる方法ですが、この2時間にわたる試験では見えないものがあります。5時間にわたって確認して初めてわかるものもあるのです。

血糖値の変化パターンについては割愛しますが、血糖値に関わるホルモンには大きく2つの役割があります。

●血糖値を下げるもの
=「インスリン」
膵臓から分泌されるもので、血糖値を下げる効果があるホルモンでは唯一の存在です。

●血糖値を上げるもの
=「アドレナリン」「ノルアドレナリン」「コルチゾル」「成長ホルモン」「甲状腺ホルモン」
中でも「アドレナリン」「ノルアドレナリン」「コルチゾル」が代表的で、この3ホルモンは交感神経を刺激します。

血糖値コントロールを正常にできる場合、糖質を摂取した直後は血糖値が上がりますが、2時間もすれば空腹時の血糖値と同じ値にまで下降します。血液に流れる栄養を適切に細胞へ届けることができるのです。

しかし、正常に血糖値をコントロールできない場合、2時間の内に何度も血糖値が上下することや、3時間後も血糖値が乱高下していることがあるのです。

以前「インスリン感受性」について解説することがありました。筋肉細胞などがインスリンに反応しにくい場合、多くインスリンが分泌されてしまうことがあります。

多めにインスリンを分泌されている場合、脂肪細胞にも栄養を押し込み過ぎてしまい体重が増えやすくなります。そして、血糖値が正常時よりも下がり過ぎてしまうことがあります。低血糖になると、アドレナリンなどが分泌されて血糖値を引き上げようとして自律神経の交感神経が刺激されます。

このように、インスリンの感受性の違いや分泌量の差によって血糖値が安定せず、アドレナリンやコルチゾルの過剰分泌で自律神経系を疲弊し、心の浮き沈みを助長してしまうことがあるのです。

●日中は疲れていて夕方から元気になる
●食後の眠気が強過ぎる
●食後はぼーっと集中力が切れてしまう
●突然憂鬱になったり、イライラが止まらなくなってしまう

このようなことが頻繁にあった場合、血糖値コントロールができない初期症状が起きていると考えても良いでしょう。また、気分が落ち着かない時は「うつ病」を想像しがちですが、食事に伴う内分泌系の変化で気分が掻き乱されてしまっている場合があります。

ダイエットに何度も挫折をして「自分は意思が弱いのかもしれない」と思っていしまった真相は、「血糖値コントロールのトラブルで生じた自律神経系の乱れ」かもしれないのです。

血糖値がうまくコントロールできない原因は、腸内環境や副腎疲労など多岐にわたりますから、食物繊維の摂取、動物性よりも植物性の発酵食品の摂取。そして、マグネシウムやビタミンCの摂取が有効です。

体重が落ちないどころか、最近は気分の浮き沈みが激しくなった。こんなふうに振り返ることが増えていたら、自律神経系を癒すことも視野に入れて、副腎疲労、腸内環境から改善を試みるのも非常に有効です。

生きている以上、色々なことがありますから弱音を吐きたくなってしまうこともあるでしょう。そんな日があっても良いです。でもずっとだと自分が辛いですね。食べ方や栄養のコントロールで解決できるのだとしたら、他に潜伏しているものも含めていっぺんに治せるかもしれません。

健康は心と体の両方が揃って完成するものです。ダイエットや筋肉増強など、体の事ばかり視点が向きがちですが、心の健康もとても大切です。

心と体は繋がっていますからぜひご相談ください。全力でサポートさせていただきます。

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