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日常生活の疲れ、慢性痛は「呼吸」が原因? 呼吸筋「横隔膜」について

呼吸は生命を維持するために必要な運動です。


人間は1日に約2万回呼吸をしています。

その呼吸で間違った動作、例えば肩をすくめたり、腰をそらすような呼吸をするとどんなことが起きるでしょうか。
おそらく長い時間をかけて肩や腰など、身体の様々な部位が痛くなると思います。

慢性的な痛みは呼吸を正しく行うことで改善する可能性もあります。


○誰もが行っている「呼吸」とは

呼吸をすることは横隔膜が上下することです。横隔膜がメインの呼吸筋として働いています。

肺には筋肉がなく自力で動くことができないので、横隔膜などの「呼吸筋」が働き動いています。

基本的には横隔膜が上下することで空気の出し入れをすることができます。


○横隔膜とは

横隔膜は筋肉のひとつです。
休んでいる時はドーム状の形をしています。身体の前ではみぞおちや肋骨の裏についていてドームの反対側では腰椎の前側に付着をしています。

横隔膜は胸膜を通して肺とつながっていて神経から信号が届くと、この筋肉が収縮してドームが下がります。このドームが下降することにより、気道を通して肺に空気が流れ込んできます。
これが息を吸うということです。

逆に横隔膜がリラックスするとドームが上がり、肺が押されて空気が漏れ出ていき息が吐けます。


横隔膜という筋肉にはいまの状態(伸びているか縮んでいるか)を感知するためのセンサーが少ないので、自覚することができないのが問題です。

例えば日常生活で「いま肩に力が入っている」と気づくのは可能ですが「横隔膜が緊張しているな」と自分でわかる人はまずいないと思います。

横隔膜が良いポジションなのか悪いポジションなのかわからない、それが横隔膜のコントロールが難しい理由です。
そのため横隔膜が呼吸しにくいポジションになっていてもそのまま定着してしまいやすくなります。

多くの人は、ストレスや生活習慣、食生活、運動など様々なことが原因となって「息を吸えているけど吐けていない」という状態になっています。

現代のストレス社会では横隔膜が上下せず緊張したポジションになったまま暮らしている人が少なくないです。

横隔膜が収縮したままで固まり抜け出せなくなってしまっている人は息を吐いても横隔膜がなかなか上がりません。

つまり横隔膜が下がったままになってしまっているので、次に吸おうと思っても、もう下がっているため息は吸えません。

普通なら呼吸をすることができなくなってしまいますが、そうならないのは横隔膜を下げる以外の方法で肋骨を持ち上げて、スペースを広げて空気を入れているからです。

たとえば胸をそって胸部を引き上げたり、鎖骨を上げたりすることによって空気が入るためのスペースを無意識に行なってしまいます。

このような間違った呼吸を毎日2万回繰り返すことで、腰を痛めたり、肩が凝ってしまう原因となります。

自分でもみほぐしたりストレッチをしたり、コンディショニングをしても、しばらくするとまたその痛みは戻ってきてしまうことはないでしょうか。

そのような慢性的な痛みは呼吸を正しく行うことで改善する可能性もあります。

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