【疲労を誤魔化さずに、ストレス社会を生き抜く栄養学】
突然ですが、最近「白湯」がコンビニエンスストアで売られるようになりました。
開発サイドでは、「ミネラルウオーターを温めただけのような商品が、売れるだろうか?」ということで試験販売だったようですが、好調だそうです。
白湯を買う人たちは健康志向が高いイメージがありますが、
一部のサラリーマンの間では「コーヒーを飲み過ぎないように」と白湯と併用している人もいるそうです。
今日のテーマは集中力。
私たちのパフォーマンスを常に縁の下で支えてくれたカフェインですが、
一方でストレスから解放されたい。という願望もあるように感じます。
疲れた体を無理に奮い立たせることなく、集中力とリラックスをうまく使いこなす方法を今回はご案内いたします。
さて、カフェインの摂取で集中力が増すのはどうしてでしょうか?
私たちが言う「集中力」「だるい」「ぼーっとする」「眠い」などで表現される脳のパフォーマンスが総じて脳神経にどんな神経伝達物質がどの程度分泌されているのか?で説明できます。
大きくは「ONの物質」(情報伝達をする物質)
「OFFの物質」(情報伝達をブロックする物質)この2つがあります。
ONの物質が届けば集中力が発揮され
OFFの物質が届けば人は眠気を自覚します。
カフェインは脳の神経にOFFの物質が届かないようにする働きがあるので「集中力が増す」「眠くない」といった感覚になります。
ただ、このカフェインによる覚醒作用は言い換えると「疲れを感じにくくなる」一面があります。カフェイン中毒が良くないと言われる所以は、休むべき人が休めなくなってしまうから。「休むべき時に休めないから。」と捉えることもできるでしょう。
さて、どうしたら休みたいときに休み、必要な時に集中する状態を作れるでしょうか?
ポイントは「適切な糖質摂取」にあります。
ONの物質、OFFの物質のお話をしましたが、カフェインの作用以前にそれぞれの物質が十分な量でない場合にも集中力や疲れ、感情の不具合は起こりやすくなります。
カフェインで疲れを感じにくくするのではなく、ONとOFF物質をそれぞれ適正量出せるようになったら、私たちはもっと上手に高ストレス社会を生きれるようになります。
ON、OFFの物質とは、主に「セロトニン」「アドレナリン」「ノルアドレナリン」「ドーパミン」「GABA」を指すのですが、主な原料は「トリプトファン」「チロシン」「グルタミン」という3つのアミノ酸で作られています。
この3つのアミノ酸は「芳香型」と呼ばれているのですが、糖質を摂ると、この芳香型アミノ酸以外の成分が筋肉や内臓にいきわたり、残った芳香型アミノ酸が優先的に脳に届いて神経伝達物質になる面白い特徴があります。
カフェインが疲れを感じなくさせる成分だとしたら、
芳香型アミノ酸は集中力を直接担う物質そのものです。
糖質は多く摂り過ぎてしまうと今日ご案内した内容とは別の理由で眠くなったりするので、ドカ食いすることはお勧めしませんが、
例えば日頃常飲していたカフェインをカフェインレスに切り替えて、ラムネと一緒に摂取されたりすると、脳に優しい集中力が発揮されるようになります。
注意点として、「砂糖」はラムネのような集中力を上げる効果をさほど持ちません。
糖質には種類があるのですが、ブドウ糖が重要で、ラムネはブドウ糖を多く含まれています。
そのためを砂糖の代わりにラムネを使用されること。
また、日常の食事ではお米などデンプンから糖質を摂取することなどをお勧めします。
ぜひ参考にしてみてくださいませ。
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ぜひ最高の体。最高の日常を目指していきましょう。
パーソナルトレーニングジム AFFEX(アフェックス) 重田大吾