短期減量:−6キロ未満。プチダイエットのプランニング
これまで停滞期の原因を「消化」「吸収」「代謝」「排泄」の順番で解説して来ました。前回の「代表的なダイエットの特徴と『停滞期の原因』」に続き、今回15記事目は全体の総括2「短期減量:マイナス6キロ未満。プチダイエットをしたい方のプランニング」について解説していきます。
前回の記事のおさらいをすると、
低糖質は、一部の栄養欠乏と腸内環境の悪化が停滞期を呼ぶ
低脂質は、ホルモンレベルの低下と血糖値乱高下による副腎疲労で停滞期する
大雑把には、このような言及をいたしました。
痩せることが目的で、コンテスト出場などを考えていない方。短期で効果を得たいような方々の場合、それぞれの減量方法は2ヶ月までがひとつの目安にされると良いでしょう。
体重は月に体重の5%までを減量の上限にされると良いとされています。
例えば体重が60キロの方がダイエットをしたい場合、ひと月で減量する目標は3キロ。2ヶ月目でさらに3キロ。最後の追い込みを気合いで頑張ったとしても2ヶ月で合計7キロほどを限界にされるのが良いとされています。
それ以上の速度で痩せる場合、リバウンドや筋肉量の低下、皮膚が余る。など、美容的にはあまりよろしくないことが起こりやすくなると言われています。
個人差があり、同じ減量方法で3ヶ月、4ヶ月と停滞がなく痩せられる人もいらっしゃいます。しかし、あえて「2ヶ月ほどの減量を目安にすると良い」とする理由は、
甲状腺や副腎内に備蓄されているホルモンの残量や、腸内環境の変化、ホルモンレベルの変化に伴う、各種内蔵代謝の変化を考えると、2ヶ月経過したところで一度「低糖質」「低脂質」といった『何かを食べない減量法』から解放。または食事を切り替えることで枯渇した栄養を補充する期間を設けると、断続的ではありますが、停滞期を避けながら減量ができるようになります。
低糖質、低脂質、どちらの減量が良いかとなると、それぞれの食生活や運動頻度に応じてオーダーメイドすることになるでしょう。
ただ、傾向としてカフェイン中毒気味の方や、長年独学で減量していてどうにも体重が変わらなくなってしまった方。「菓子パンとコーヒー」のように栄養バランスが悪い生活を長くされていた方は低脂質のお食事をすると良いとされています。
また、男性など筋肉量が多い方。野菜や魚、貝類など、脂質やミネラルバランスが良い食事をされていた方、短期的な効果を得たい方は低糖質でも効果が得られやすいです。