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赤血球の形から見える停滞打破の糸口

これまで『停滞期の原因を「消化」「吸収」「代謝」「排泄」の順番で解説して来ました。5記事目の今回も「代謝」についてです。前回の「停滞期最大の敵、脂肪肝」に続き、「今回はインスリン感受性」について解説していきます。

「食べていないのに太る」ダイエットを試みる者なら誰もが聞いたことがある矛盾。ネットで検索すればこのような悩みを抱える人は多いと感じたことがあるかもしれません。

ダイエットに限らず、健康を扱う世界で長く受け入れられているのが【カロリー神話】です。「基礎代謝は生きるために最低限必要な熱量」と言われているので「基礎代謝以下の食事をしていても痩せない」なんて状況に突き当たると途方に暮れるしかありません。この矛盾はどう解釈すると良いのでしょうか?

「網状赤血球」聞いたことはあるでしょうか?健康診断では調べない項目ですが、このような赤血球が流れている方が特に女性に多くいらっしゃいます。

網状赤血球とは、骨髄の赤芽球という細胞から生まれた未熟な赤血球です。鉄の欠乏が慢性していると赤血球が不足するため未熟なまま血液に放出されてしまうのが網状赤血球です。こういった状況が慢性していると細胞膜の組織構想が未熟であるためにインスリン感受性が低下してしまうことがあります。

鉄の欠乏や赤血球の特徴は「MCV」という項目を血液検査データから探されると良いです。MCVが100より多い場合「大球性貧血」とか「巨血性貧血」と呼ばれることがあります。ビタミンB12や葉酸が足らないこと、鉄が足らないことが原因で赤血球のクオリティを保てないため、赤血球ひとつあたりのサイズを大きくすることで機能を保とうとしてしまうことがあります。

巨血であるということは、毛細血管などの末端へ栄養や酸素を送れなくなってしまいます。また網状赤血球のように細胞膜に疾患がある状況が全身で慢性しているとインスリンが分泌されても反応できなくなってしまいます。

このように栄養を運搬できない状況や、栄養を受け取れない状況を作ってしまうと痩せようにも痩せられない状況を生んでしまうのです。

ダイエットでは「タンパク質」をよく語られますが、肉や魚、卵だけが主役ではありません。

巨血性なら鉄とビタミンB12と葉酸。網状赤血球が多いなら鉄が必要です。今回のケースではレバーや内臓ごと全部食べられる小魚なとを積極的に食べたいです。もちろん、サプリメントから鉄やビタミンB群を摂取するのも有効です。

停滞期の原因は、前回までに記載してきた副腎疲労や脂肪肝、腸内環境が悪化することでの炎症、低胃酸症や感染症以外にも今回のケースが重なることもあります。停滞期は広く深く多岐にわたっているから説明しにくい。という状況はこのような意味になっています。

代謝は化学ですから、物の出入りを理解することが要です。問題は胃や腸で起きているのか、肝臓で起きているのか、細胞で起きているのか、ホルモンバランスなのか、、、考察せねばならない項目がたくさんあります。精密な検査を受けるか、地道にひとつずつ確認して整理するしかありません。

「食べないのに痩せない」こうなってしまうと、もはや辻褄が合わなくて途方に暮れますが必ず原因はあります。やりたかったことは叶った方が楽しいです。あなたの「やりたい」ができるようにサポートさせていただきます。

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