グルタミンとは?
今回は「条件下必須アミノ酸」であるグルタミンについて、お伝え致します。
条件下必須アミノ酸とは、ある条件下ではその需要が増すアミノ酸の事です。
グルタミンは、免疫細胞や消化管の粘膜細胞の主なエネルギー源になります。
必須アミノ酸ではありませんが、ストレスがある時に必要量が増すアミノ酸です。
ストレスと言えば、精神的なものを指すのが一般的ですが、トレーニングのような肉体的刺激も、身体にとっては非常に強いストレスとなっております。
睡眠不足であったり、寒かったり、空腹感を覚えたり、仕事がハードだったりというような肉体的ストレスは、精神的ストレスよりもむしろ強く身体を蝕んでしまいます。
なので、こう言った強いストレスを感じている時にグルタミンが必要になるのです。
では、グルタミンにはどのような働きがあるのでしょうか?
- 筋肉の分解を防ぐ
トレーニングをハードに行って疲労すると、身体はそれをストレスだと感じ、ストレスに対抗するエネルギーを作り出そうとします。
このとき、筋肉からグルタミンが取り出されて、エネルギーの材料にしようとします。
これは、筋肉を分解されるということです。トレーニングをして筋肉を増やそうとしているのに、筋肉が分解されてしまっては元も子もありません。
そこで、外部からグルタミンを摂取することによって、筋肉の分解を防ぐ事が出来るのです。
- 筋肉の回復を促進する
グルタミンには、筋肉痛を減少させるなど筋肉の回復を促進させる働きがあります。
ハードにトレーニングをした後や強い疲労感を感じる時は、特にグルタミンの摂取をおすすめ致します。
- 免疫力を高める
グルタミンを日頃から摂取している方から良く聞かれる声として「風邪を引かなくなった」という声があります。
好中球やマクロファージ、リンパ球などの免疫細胞は、グルタミンをエネルギーとして使っております。
更にグルタミンの濃度が高いほど、リンパ球の増殖も起こりやすくなります。
このような場合、グルタミンを摂取することで免疫レベルが高まり、風邪を引きにくくなったり、ケガからの回復を早めたりする事が可能となるのです。
健康的な食事をしていても、最善のグルタミンレベルを維持することは出来ず、免疫低下を招くことはあるため、グルタミンをサプリメントから摂取する事は、トレーニングを行っている方以外にもおすすめ致します。
では、どの程度のグルタミンを摂取すれば良いのでしょうか?
体内で生成されるグルタミンや食事から摂取すグルタミンを考えると、1日10g〜15g程度のグルタミンをサプリメントから摂取する事をおすすめ致します。
一気に10g〜15gを摂取して下痢をしてしまう場合は、5〜7gを飲んでから15分ほどして追加で5〜7gを飲むようにすると良いです。
タイミングとしては、トレーニング後や睡眠前がおすすめです。