5月病はなぜ起こるのか?フィットネスの健康学でパフォーマンスを快活に発揮する方法
みなさんこんにちは。
もう4月が目前となり、少し早い桜の開花と例年以上の花粉症が話題になりました。
季節を感じ、気持ちを新たにした人や、新年をどのように過ごそうかふと考えをめぐらせる時期かと思います。
今回は、新年度を高いパフォーマンスで走り出すための栄養学。そして少し早いですが5月病という現象がなぜ起こるのか。医療の間で密かに言われていることをパーソナルトレーナーの立場から解説するとともにうまく乗り越える方法をご案内いたします。
さて、「5月病」とは何か。
改めて前提を確認すると、
このような説明書きがありました。
5月病とは、4月後半から5月にかけて、
https://hataractive.jp/useful/2220/
新たな環境に馴染むために頑張り過ぎた結果、うつ病のような状態になることを指す[1]。
具体的な症状は、無気力や苛立つといった精神的症状と、食欲不振や睡眠障害などの身体的症状が特徴的だそうです。
ただし、5月病という用語は医学用語ではなく、医学的には「適応障害」や「うつ病」と診断されることがあります。
なぜ、うつ病のような症状が4月から5月にかけて起こるのでしょう?
頑張り過ぎた結果、うつ病のような状態になるなら3月や9月の決算期や繁忙期に合わせて
「3月病」、「9月病」と呼んでも良い気もしますが「5月病」が世の中には浸透しています。
うつ病という現象は「セロトニン」という脳内神経伝達物質が不足していると生じると言われています。そのため、SSRIなど受容体にセロトニンが問い込まれやすくする薬が処方されることがあります。
セロトニンが合成されるためには
下記の3つの条件が必要とされています
◯タンパク質を十分に摂取すること
◯ビタミンBを十分に摂取すること
◯貧血でないこと
◯朝の紫外線照射が十分であること
体作りをされている人にとって、タンパク質やビタミンBの摂取は日常的に気にされていることと思います。
本記事ではもう一歩踏み込んでパーソナルトレーナーとしてビタミンDに注目します。
ビタミンDは、骨や筋肉を強化する働きをすることで有名ですが、近年、うつ病に対する効果についても注目されています。
ビタミンDは、日光を浴びることで皮膚で合成されます。
しかし、現代人は室内で過ごす時間が多く、特に冬場は屋外にいたとしても厚手の服装であるため、直接日光を浴びている面積は非常に狭い状態になります。
秋口から継続して日浴不足に陥る状態が潜伏していると、ビタミンD不足になる可能性があります。ビタミンD不足によって、うつ病を発症するリスクが高まり、4月など新しい環境で増えたストレスをきっかけに5月病を発症すると考えることができます。
ビタミンDがうつ病に有効な理由は、脳内のセロトニンの合成に関わることが近年挙げられました。セロトニンは、幸福感やストレス耐性に関係する神経伝達物質であり、うつ病患者ではセロトニンの量が低下することが知られています。セロトニン合成に日照が必要だった真の理由は、ビタミンDがセロトニン合成を促進する働きがあったからなのです。
生理学的に、ビタミンD体内で4番目に消費量が多いビタミンと言われています。ただし、脂溶性ビタミンのため、パーソナルトレーナー業界ではビタミンDを一般の方に勧められることは少なく、天然食材から推奨されるか、一部の競技者の間で積極的に摂取される状況にありました。
日本人女性を対象に血中のビタミンD濃度を調べると、目標のある研究だと、日本人ビタミンDの適正範囲である20 ng/ml以上を超えた人は少なかったそうです。
3月の疲労を残さず、4月も高いパフォーマンスで走れるように、ぜひ日常の体作りの栄養にビタミンDを追加してみてはいかがでしょうか。