トレーニングの3原理。これを理解することで効率良くトレーニングを行う!
トレーニングを行う時にはまずトレーニングを行う「目的」「目標」を決めると思います。
「筋肉をつけたい」「体重を落としたい」「スポーツパフォーマンスを高めたい」「仕事で疲れない体になりたい」「肩こり、腰痛を治したい」
人それぞれ、トレーニングを行う目的、目標は様々です。
トレーニングにはどんな目的、目標にも必要な「トレーニングの3原理」という言葉があります。
「トレーニングの3原理」を意識せずに、どんなに良いとされているトレーニングを行っても効率的に身体は変化させることはできません。
トレーニング初心者の方はもちろんですが、トレーニング中級者、上級者の方も今一度「トレーニングの3原理」を見直すことでトレーニングを効率的に行うことができ、目標達成に近づくことができると思います。
トレーニングで身体がなかなか変化しない、トレーニングのパフォーマンスがなかなか伸びない、そんな悩みを抱えている方は多いのではないでしょうか?
この記事では、そんな悩みを抱えている方に向けてトレーニングを効率的に行う「トレーニングの3原理」について解説させて頂きたいと思います。
今回は2つのトピックについて分けて解説したいと思います。
○原理の意味
○トレーニングの3原理
○原理の意味
まず「原理」という言葉を辞書的に説明すると「事物、事象を成り立たせる、根本的な法則」という意味があります。
この説明を聞いてもイメージしにくいと思います。
例えば人が速く走るための「原理」は主に大臀筋、腸腰筋、ハムストリングの筋肉を動かして腕を振ることで前方への推進力を生むことです。
「走る」ということに置き換えると、原理とは人が走るために必要な身体の最低限の動きのことをいいます。
ちなみに「原則」という言葉の意味は「物事を成り立たせる基本的な規則、決まり事」という意味があります。
この意味を聞いてもイメージしにくいと思うので、「走る」という動きでもう一度例えてみたいと思います。
走るための「原則」は速く走るために必要な大臀筋、腸腰筋、ハムストリングなどの筋肉を鍛えたり、足の歩幅を大きくしたり、足の着地方法、腕の振り方を変えることです。
「走る」ことの原則は、それを行うことで速く走る効率が上がることをいいます。
つまりトレーニングにおいて必ず行わなければいけないことを「原理」
守るとトレーニングの効率が上がることを「原則」といいます。
「トレーニングの原則」については次回の記事で解説させて頂きます。
それでは「トレーニングの3原理」について解説させて頂きたいと思います。
○トレーニングの3原理
トレーニングの原理は3つあります。
「過負荷の原理」
「可逆性の原理」
「特異性の原理」
この3つの原理について解説させて頂きます。
①過負荷の原理
トレーニングでは身体に一定レベル以上の負荷を与える必要があります。
これを「過負荷の原理」といいます。
トレーニングを始めたばかりの人であれば、坂や階段を登るだけでも筋肥大や筋力向上が起きることがあります。
ですが日頃からトレーニングを行っている人は、トレーニングをしていくうちに身体がその負荷に慣れてきてトレーニングとしての効果が弱くなってきます。
そのため筋力トレーニングでは少しずつ扱う重量を重くしていき、筋肉に対して負荷をかけることが必要です。
また経験したことのないトレーニングでも過負荷になります。
同じ種類のトレーニングを長期間継続してもトレーニング効果は弱くなってきてしまいます。
その他にもトレーニングの回数、頻度を増やすことでも負荷を高めることができます。
②可逆性の原理
トレーニングを続けていくと身体に変化が見られます。しかし身体はトレーニングを辞めてしまうと元の状態に戻ろうとします。
これを「可逆性の原理」といいます。
この身体が元の状態に戻ろうとする変化は個人差はありますがトレーニングを中止して1〜2週間で現れると言われています。
そのためトレーニングを継続していくことがとても重要です。
③特異性の原理
トレーニングによって身体は様々な変化をしていきますが、この変化はどんなトレーニングをしたか、どんな強度で行ったかによって異なります。
これを「特異性の原理」といいます。
例えば筋肉を大きくしたい人が有酸素運動ばかり行っていても筋肉は大きくなりません。
反対に体脂肪率を落としたい人が筋トレのみを行っていたら非効率になってしまいます。
人間の身体はその人が行ったトレーニングに対して適応し、変化していきます。
そのためその人に合ったトレーニングを選択し行っていくことが重要となります。
今回の記事では「トレーニングの3原理」について解説させて頂きました。
「トレーニングの3原理」を意識せずに、どんなに良いとされているトレーニングを行っても効率良く身体は変化させることはできません。
「トレーニングの3原理」を意識することでトレーニングを効率的に行うことができ、目標達成に近づくことができると思います。