HIITトレーニングとは?
HIITトレーニングとは、高強度インターバルトレーニング(High-intensity interval training,HIIT)の略で、高負荷の運動と低負荷の運動を交互に行っていく、トレーニング方法のことです。
短時間で行えることや、運動後も代謝の高い状態が続いていく(アフターバーン効果)事が最大の魅力です。
アフターバーン効果とは、またの名をEPOC(運動後過剰酸素消費量)とも言い、激しい運動で体が酸素不足になると、その酸素不足を解消しようとして通常より多くの酸素を消費し、トレーニングが終了した後数時間、代謝が高い状態のままになる現象の事です。
代謝が高い状態が続いていると、同じ運動量でも通常よりも多くのカロリーが消費され続けるため、脂肪燃焼がより効率良く行われてまいります。
アフターバーン効果による脂肪燃焼効果は、通常時の6~15%ほど増加すると言われております。
この状態は、24時間〜72時間継続するとも言われております。
そして、HIITトレーニングは、最大心拍数の70%程度で行うランニングと比べて、筋肉量の減少が少なかったり、空腹時血糖値やインシュリン感受性、HDL値などの数値改善に効果があるとの研究結果もございます。
また、高い脂肪燃焼効果だけでなく、心肺機能の向上にも効果的なトレーニングです。
ダイエット目的の方だけでなく、競技力向上など運動パフォーマンスを上げていきたい方にも効果的なトレーニングです。
実際にオリンピック選手などのアスリートも、取り入れているトレーニングの1つです。
ここまでお伝えした内容を見ると、メリットばかりのような気がしますが、やはりデメリットもいくつかございます。
それは、
・限界まで追い込む事が必要なので、体力的にかなりキツイ
・かなり高負荷のため、ケガのリスクがある
・運動初心者の方には、おすすめ出来ない
などが挙げられます。
運動習慣のない方は、いきなり取り入れるのではなく、運動にある程度慣れてからやトレーナーの指示に従って行う事がおすすめです。
では、実際にHIITトレーニングとは、どのようなトレーニングを行えばいいのでしょうか?
HIITトレーニングには、大きく分けて3つのトレーニング方法がございます。
1つ目は、バイクやランなどの組み合わせで行う方法です。
20秒間高強度の運動、10秒間低強度の運動などを繰り返し行う運動です。
秒数については、目的や体力に合わせて変更してまいりましょう。
こちらはケガのリスクも低いため、比較的運動初心者の方でも取り入れやすいトレーニングです。
ただ、心拍数はかなり上がるトレーニングなので、体調に不安がある時は、ご注意くださいませ。
2つ目は、自重トレーニングの組み合わせで行う方法です。
こちらも秒数については、目的や体力に合わせて変更してまいりましょう。
自重トレーニングの組み合わせは、心肺機能だけでなく筋力アップの効果も見込めるトレーニングです。
ただ、フォームが崩れるとケガのリスクが高くなるので運動初心者の方は、トレーナーの指導の下、行う事をおすすめ致します。
3つ目は、バイクやラン、自重トレーニング全てを組み合わせる方法です。
こちらは、運動強度としてはかなり高くなりますのである程度運動に慣れてきた方におすすめのトレーニング方法です。